新系統、NSG-S15-DKOマウスのご紹介
カテゴリー:ヒト化マウス
Chimeric antigen receptor T (CAR-T)やCAR-NK、モノクローナル抗体(mAbs)などの分子標的薬の開発において、PMBC(末梢血単核球)をNSGマウスなどの免疫不全マウスに移植した、「ヒト化マウス」の系が用いられてきました。
これらの系は安全性と有効性を正しく評価し、候補治療薬が臨床試験に進むべきかどうかを決定するための基礎データとなります。ジャクソン研究所ではさらに強固な免疫不全を達成するため、MHCクラスⅠおよびクラスⅡをノックアウトしたNSG-DKOマウスを開発することでGvHDを遅延させ、研究の期間を3か月まで延ばすことに成功していました。
しかし、この効果はドナー依存的であり、ドナーの事前スクリーニングが必要な上、B細胞の機能やNK細胞、骨髄系細胞の評価には限界がありました。この度、MHCクラスⅠおよびクラスⅡをノックアウトの上、さらにヒトの造血成長因子(SCF、GM-CSF、IL-3、IL-15)をホモ接合で発現するようにしたNSG-S15-DKOを開発しました。
この系統では、各免疫担当細胞の生着速度を向上させるとともに、これまで持続的な評価が難しかった、B細胞の機能、NK細胞、γδ T細胞、通常型樹状細胞、および形質細胞や、血液、肝臓、脾臓、肺における骨髄系細胞についても持続的な検討ができるようになりました。
関連ウェビナー: S15-DKO: New Platform for Engraftment of Human PBMC Supporting Multilineage Immune Cells, Low GvHD
NSG-S15-DKO系統Datasheet: https://www.jax.org/strain/037320

