ごあいさつ/事業方針

ご挨拶

「疾病に対する正確なゲノムソリューションを発見することにより、
『人類の健康を向上させる』という共通のテーマにおいて、
世界の生物医学コミュニティに力を与える」
ことが、我々JAXの使命です。

ジャクソン研究所(JAX)は、1929年に米国メイン州バーハーバーで設立された哺乳類遺伝学およびヒトゲノム研究のグローバルリーダーであり、現在は、メイン州、コネチカット州、カリフォルニア州、日本および中国に拠点を有しています。その日本法人は、2022年10月にジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社として統合後1周年を迎えることができました。改めまして、全てのステークホルダーの皆様に厚く御礼申し上げます。

新型コロナウイルスと人類との知恵の攻防は、依然として継続していますが、ウイルス同定からの僅か数年で、我々をとりまく様々な分野において、世界は大きな変化を遂げています。中でもDX(デジタル・トランスフォーメーション)の大きなうねりは、弊社と顧客の皆様とのかかわり方、および従業員個々の働き方にも大きな変化をもたらしています。また、医薬品開発においても同様であり、マーケットは、より価値の高い医薬品をより早く求めており、私たちは、この新たに求められるスピードに応えていく必要があります。

その迅速なる医薬品の開発を可能とする因子には、どのようなものがあるのでしょうか。もちろん、Seedsの探索、投入される原資、研究者の弛まぬ努力と信念も大きな因子ですが、そこにはデータの品質の高さも重要な因子となっているのではないでしょうか。このデータの品質を根底で力強く支えているものの1つが、実験動物モデルかと考えます。皆様の実験成績の再現性や信頼性を世界のいかなる地域においても担保するために、我々はこのグローバルスタンダードの品質を愚直に守り続けています。

こうしたJAXの12,000種を超すマウスモデルや研究ツール、データリソース、そして関連のサービス事業は、世界64カ国、2,000を超える組織の研究者の皆様から信頼をいただいています。その結果、JAXの研究に関連する業績に対して少なくとも26のノーベル賞が授与されています。

米国ジャクソン研究所では、基礎研究、トランスレーショナル研究、前臨床研究など幅広い探索と発見を通じて、学際的でインパクトのある研究プログラムが生まれ、膨大なデータソースが構築されています。私たちは、この豊富なリソースを活用し、日本の研究者の皆様が、その目的を達成できるよう支援ができればと考えております。

我々国内事業における目下の目標は、「JAXとしての付加価値を顧客の皆様に提供する」ことであり、その結果、「創薬支援における真のビジネスパートナー」と皆様から認識いただけるようになることです。

これまで培ってきた50年以上に渡る日本国内での経験、および築いてきた皆様との信頼を基礎に、これからもイノベーションを追求し、持続可能な事業を追い求めてまいります。そして、全従業員の大いなる情熱をもって未だ存在するアンメット・メディカルニーズ解決のため努力して参る所存です。

ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社