JAX-NYSCF共同研究センターとGSKが、神経変性疾患研究のためのトランスレーショナルモデル開発推進に向けた協力を発表
人工多能性幹細胞(iPSC)から作成されたニューロン
この協力により、アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患の治療法開発を加速するための次世代のヒト由来研究ツールが進歩する
【ニューヨーク 2026年2月17日】 ジャクソン研究所・ニューヨーク幹細胞財団(JAX-NYSCF)共同研究センターは、アルツハイマー病などの神経変性疾患のヒト細胞モデル開発を推進するため、GSKと5年間の戦略的共同研究を実施することを発表しました。
この提携は、ヒト幹細胞研究、高度なデータサイエンスツール、そして大規模研究システムを統合することで、科学的発見と新薬開発の間に長く存在してきたギャップを埋めるという戦略的な重要事項を反映しています。その目標は、アルツハイマー病などの神経変性疾患のヒト生物学的背景を研究者がより深く理解し、その知見をまだ見ぬ治療法へ迅速につなげられるよう、それぞれの疾患に適した細胞モデルを構築することです。
「この連携は、初期段階のバイオメディカル研究が今後向かう方向を示す好例です。従来の疾患モデルと、ヒト生物学の複雑性をより正確かつ大規模に再現できる次世代の患者由来人工多能性幹細胞(iPSC)モデルを結びつけることで、研究結果をさらに発展させ、患者さんへの治療提供を加速させる機会が生まれました」と、先ごろ NYSCFの買収 により創薬プラットフォームを拡大したジャクソン研究所(JAX)のPresident兼CEOのDr. Lon Cardon(ロン・カードン)は述べています。
より予測性の高い神経変性疾患モデルの構築
GSKが持つ神経変性、トランスレーショナルサイエンス、そして創薬に関する深い知識と、JAX-NYSCFの先駆的な幹細胞技術と専門知識、該当する患者コホートへのアクセス、自動化プラットフォームを組み合わせることで、神経変性疾患をより正確に予測できるモデルを構築できます。これにより、有望な医薬品候補を特定し、優先順位を付けることが可能になります。
GSKのResearch Technologies部門のシニアバイスプレジデント兼グローバル責任者であるDr. Chris Austin(クリス・オースティン)は、「JAX-NYSCFと協力してトランスレーショナルバイオロジーや科学的発見を推進させることは、GSKが取り組んでいる疾患細胞モデルに関する研究を補強するものです。この協力関係により、免疫分野と炎症分野で築いてきた当社の専門性を基盤として、重篤な神経変性疾患の新たな治療法を加速させる手がかりが得られる可能性があります。JAX-NYSCFとの共同研究を通じて、より予測性の高い疾患モデルを開発できるようになり、最終的には、そこから得られた深い知見を活用して、新薬を開発したり、新しい治療法から最も恩恵を受ける可能性の高い患者層を特定したりすることができるようになります」と述べています。
ジャクソン研究所(JAX)について
ジャクソン研究所(JAX)は、米国国立がん研究所指定のがんセンターを有する、独立した非営利の生物医学研究機関です。JAXは、研究・教育・リソースを独自に組み合わせたアプローチにより、「疾患に対する精密なゲノムソリューションを探索し、世界中の生物医学コミュニティに活力を与える」という大胆な使命の実現を目指しています。その根底にあるのは「人々の健康を改善したい」という私たち皆の探求心です。1929年にメイン州バーハーバーで設立され、現在ではメイン州、コネチカット州、ニューヨーク州、カリフォルニア州、フロリダ州、日本において研究拠点と施設を展開し、全世界で約3,000人の従業員を擁するグローバルな組織です。詳細は www.jax.org をご覧ください。
JAXメディア担当:Roberto Molar roberto.molar@jax.org
英語原文: JAX-NYSCF Collaborative and GSK announce collaboration


