Human iPS Cells
ジャクソン研究所は、米国国立衛生研究所(NIH)のCenter for Alzheimer's and Related DementiasによるiPSC Neurodegenerative Disease Initiative(iNDI)とのパートナーシップ、およびChan Zuckerberg Initiative(CZI)とAligning Science Across Parkinson's(ASAP)イニシアチブの支援のもと、アルツハイマー病と関連認知症(ADRD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含むさまざまな神経変性疾患を対象としたヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)株を提供しています。我々のヒトiPS細胞は、高精度な疾患モデリングおよび細胞機能解析を可能にし、現在そして将来にわたる研究の発展を支えます。
【提供内容】
詳細に特性評価された我々のiPS細胞モデルは、ADRDの病態解明から創薬プロセスの最適化まで、幅広い研究に応用可能です。これらの細胞株は厳格な品質管理のもとで提供され、実験ごとのばらつきを最小限に抑え、再現性と信頼性の高い研究を実現します。
我々は専門家による監修のもとで自動解析を併用し、73遺伝子を対象とした100種類以上のADRD関連SNVを選定しました。これらのSNVをCRISPR-Cas9技術によりKOLF2.1J細胞株に導入し、ヘテロ接合体、ホモ接合体、ならびに野生型へと修復したリバータント株を作製しました。我々のJAX iPS細胞は、均一な遺伝的背景を有し品質管理された疾患モデルおよびアイソジェニックコントロールとして、各種スクリーニングを含む高効率かつ再現性の高い試験を可能とします。

疾患関連SNVを有する細胞株の多くは、ヘテロ接合体、ホモ接合体、そしてリバータント株がそろった形で提供されています。これらの親株であるKOLF2.1Jは、SNV保有株に限らず、我々の提供するすべてのiPS細胞株に対する野生型コントロールとしてご利用いただけます。
従来のiPS細胞研究における課題である細胞株ごとの遺伝的なばらつきを克服するため、我々のiPS細胞はすべて、KOLF2.1をベースに作製されました。KOLF2.1Jは、培養下でのゲノム安定性、多能性、分化能、遺伝子編集効率を含む、分子的・細胞的特性にもとづき、リファレンス株として選定されました( Pantazis et al., Cell Stem Cell, 2022 )。ヒト集団に一般的にみられるコピー数変異(CNV)を含む、現実的なヒトゲノムを反映した株( Ryan et al., Cell Stem Cell, 2024 )であり、 HPSI0114i-kolf_2 ※に由来するクローン細胞株をもとに、神経発達障害関連遺伝子ARID2の病原性変異を修復して作製されました。
従来のiPS細胞研究における課題である細胞株ごとの遺伝的なばらつきを克服するため、我々のiPS細胞はすべて、KOLF2.1をベースに作製されました。KOLF2.1Jは、培養下でのゲノム安定性、多能性、分化能、遺伝子編集効率を含む、分子的・細胞的特性にもとづき、リファレンス株として選定されました( Pantazis et al., Cell Stem Cell, 2022 )。ヒト集団に一般的にみられるCNVを含む、現実的なヒトゲノムを反映した株( Ryan et al., Cell Stem Cell, 2024 )であり、HPSI0114i-kolf_2※に由来するクローン細胞株をもとに、神経発達障害関連遺伝子ARID2の病原性変異を修復して作製されました( Hildebrandt et al., Stem Cell Reports. 2019 )。
家族性ADRDの家系解析により疾患関連性が示された遺伝子コーディング領域上のSNV変異に着目し、同定された73遺伝子にまたがる134種類のSNVをKOLF2.1親細胞株に個別に導入することで、SNV保有iPS細胞株を作製しました。これらの細胞株は、標的領域の PCR 増幅およびサンガーシーケンス解析により目的のSNV がオンターゲットで正確に導入されていることを検証するとともに、核型解析、ゲノムワイドなCNV解析、ならびに分子生物学的病原体検査を含む包括的な品質確認を経た上で提供されています。また、アレルコピー数の違いが表現型に及ぼす影響を評価可能とするため、各SNVのヘテロおよびホモ接合体両方の細胞株を提供しております。
CRISPR技術をもちいたゲノム編集では、「オフターゲット」効果として、標的配列以外のゲノム領域にも意図せず変異が生じる場合があります。このような隠れたオフターゲット変異が交絡要因となり、表現型の解釈が困難となるリスクを低減するため、我々は正確なコントロールとしてSNV変異を修復した「リバータント(REV)」株を作製・提供しております。これはSNV変異を有する細胞株に対する高品質な野生型コントロール株として、iPS細胞を用いたin vitro試験の信頼性を支えます。
Promega社のHaloTag®を導入したiPS細胞株は、目的タンパクの標識やタンパク質動態解析にご活用いただける、汎用性の高いプラットフォームです。野生型またはSNVを有する遺伝子のN末端もしくはC末端にHaloTag®コーディング配列を導入することで、HaloTag®融合タンパクが発現します。これをさらにリガンドで標識することで、融合タンパクのリアルタイム動態解析が可能となり、SNVが標的タンパクの挙動に及ぼす影響の解析に利用できます。
神経細胞もしくはミクログリアへの分化誘導を精密に制御できるモデルとして、最新の研究成果にもとづき、以下細胞株を提供しています。
当社のiPS細胞カタログは米国ジャクソン研究所の 一般条件(General Terms and Conditions) に準拠するものとしますが、細胞作製の際使用した技術やツールに応じて、追加の利用規約が適用される場合があります。 各iPS細胞株に適用される条件は、該当する 製品ページ をご確認ください。 iPS細胞株のご注文および当社による受諾をもって、適用されるすべての利用規約に同意したものとみなされます。
※KOLF2.1Jの作出元となった細胞株はGenome Research社の所有物です。
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問い合わせ窓口:
ask@jax.or.jp
サイエンティフィックサポート:
micetech@jax.or.jp