EAD® / 環境PCR試験

EAD® (Exhaust Air Dust) / Environmental PCR testing

環境中のホコリを材料としたPCRによる微生物モニタリング

EAD® (Exhaust Air Dust) / 環境PCR試験

環境中のホコリを材料としたPCRによる微生物モニタリング

EAD®(Exhaust Air Dust) は、個別換気ケージ(IVC)システムや一方向性気流ラックを使用しているげっ歯類実験動物施設の微生物モニタリング材料として、排気中の動物由来のホコリを用いたPCRにより病原微生物のスクリーニングを行う、高感度な微生物モニタリング方法です。

げっ歯類の実験動物施設で現在一般的に行われているモニター(おとり)動物を用いた微生物モニタリングは、施設で維持している動物をおとり動物が代表する間接的な方法です。
おとり動物が対象群の代表として効果的に機能するためには、対象群から発生した廃床敷におとり動物ができるだけ多く接することができるよう、移入する廃床敷量を増やしたり、移入頻度を高くしたりといった工夫が必要です。
廃床敷中に排出された病原微生物が感染力を維持しているかどうか、微生物ごとの環境耐性の特性によっても、おとり動物への伝播成立が左右されることから、上記のような移入床敷への工夫を行ったとしても、確実な検出に結び付かない微生物も残念ながら存在します。

多くの実験動物施設では、動物福祉の観点から動物使用数の削減に取り組んでおり、微生物モニタリングに関しても、おとり動物を使用しないモニタリングシステムへの移行が徐々に進んでいます。
EAD®/環境PCR試験は、環境から採取したサンプルを材料としてPCRを用いて病原微生物をスクリーニングすることにより、 実験動物の使用数を減らし、さらに、おとり動物によるモニタリングの限界を克服し、病原微生物の監視能力を向上させることができます。
EAD®はIVC、一方向性気流ラックを対象としていますが、オープンラック施設の環境PCR試験への応用も可能です。
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパンではご希望に応じて、お客様の施設に適した環境PCR試験による微生物モニタリングプログラムをご提案します。

EAD®環境PCR試験 サンプル採取例

Tecniplast Interceptor

Allentown SentinelTM

EAD®/環境PCR試験 よくあるご質問