一般名:db
系統名:BKS.Cg-Dock7m+/+Leprdb/J

マウス
JAX®Mice
Congenic
その他病態

The Jackson Laboratory から2003年にF96で日本チャールス・リバー(現在のジャクソン・ラボラトリー・ジャパン)へ導入し、供給を開始しました。

ジャクソン・ラボラトリー・ジャパンから生産・供給されるJAX®Miceは、The Jackson LaboratoryのJAX®Miceです。遺伝学的に分岐した亜系統ではありません。


JAX® Mice BKS.Cg-Dock7m +/+ Leprdb/J (JAX® Mice stock number:000642) のサイト情報

毛色:Black, fat遺伝子型(+Leprdb/+Leprdb)Black, lean遺伝子型

H2:d
規格:5週齢~
*温度変化や輸送ストレスに対する抵抗力が弱く、動物が衰弱し、斃死する場合があります


系統の特徴

  • 3-4 週齢より肥満症状を呈します。血漿インスリンは10-14 日齢で、血糖値は4-8 週齢で急増し、Ⅱ型糖尿病モデルマウスとして有用と考えられます。
  • 多食(polyphagic)、多飲(polydipsic)、多尿(polyuric)を呈します。
  • 血糖値の高度上昇、膵ランゲルハンス氏島のインスリン分泌β細胞の重度消耗が観察されます。
  • 寿命は約10 ヶ月です。
  • 末梢神経障害および心筋症が観察されます。
  • 創傷治癒は比較的遅く、代謝効率は亢進しています。

生産方法

ホモ接合体(Leprdb / Leprdb )は通常雌雄とも不妊であるため、Leprdb とDock7 m、両遺伝子型がヘテロ接合体のものを交配に使用します。
Leprdb とDock7 m は同一染色体上に連鎖しているミュータント遺伝子です。
Dock7 m はホモ接合体で被毛を淡いグレー色に発現します。
Leprdb とDock7 m は染色体上で隣接座位に位置しているため組み換えはおきにくいと考えられます。
産仔には3 種類【Homozygote(ホモ接合体):fat, black、 Heterozygote(ヘテロ接合体):lean, black、Wildtype(野生型):lean, grey(misty)】の表現型が現れます。
注意:コントロール動物としては、lean, blackまたはlean, misty(grey)が使用されます。
JAX® Mice生産システムについては、 こちら をご参照ください。

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