Event
2025年11月6日(木)
講演会:13:00~16:35
ポスター発表:16:50~17:25 ※現地参加者のみ
ネットワーキング(情報交換会):17:25~19:30 ※現地参加者のみ
講演会はハイブリッド(現地及びLive配信)にて開催いたします。
※オンデマンド配信はございませんのでご注意ください。
TKP東京駅カンファレンスセンター ホール
JR東京駅八重洲中央口より徒歩1分
会場へのアクセス
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル8F
JAX in Japanウェビナー会場よりLive配信
※IDをお持ちでない方は、下記よりウェビナー会場への入場登録をお願いします。
※Live配信の実施後、オンデマンド配信はございません。
若手研究者によるポスター発表を新たに企画しております。
参加者同士の交流を深める機会として、ぜひご活用ください。
下記よりご応募(演題登録)をお願いいたします。
●発表形式
フラッシュトーク(1分間)+ポスター発表
●ポスターサイズ
A0サイズ(841mm×1189mm)以内
●応募締切
2025年9月30日(火)
※応募多数の場合は査読による選考を行います
演 題:Aging Technologyの社会実装に向けて-サイエンス×スタートアップの挑戦
講演者:株式会社たづ
高橋 祥子 先生
要 旨:老化研究は、細胞老化、エピジェネティック時計、恒常性維持機構などを鍵とする分子メカニズムの解明が進み、加齢関連疾患の横断的理解と介入の可能性が広がりつつある。こうした知見をいかに社会実装へとつなげるかは、今後の大きな課題の一つである。本講演では、大学発スタートアップにおける技術開発と事業展開の事例を通じて、基礎研究の成果を応用へと橋渡しする際の戦略や課題、ならびに産学連携・創薬開発における展望について考察する。既に老化研究に取り組まれている研究者・企業関係者の皆様にとって、新たな実装の視点を提供できれば幸いである。
演 題:中年太りのメカニズム:視床下部ニューロシリアの加齢退縮
講演者:名古屋大学大学院医学系研究科 統合生理学
中村 和弘 先生
要 旨:加齢に伴って代謝が低下し、太りやすくなることは多くの人々が経験する。私達は、抗肥満機能を持つメラノコルチン4型受容体(MC4R)がラット視床下部の特定の神経細胞群の一次繊毛(ニューロシリア)に局在することを見出し、さらに、そのニューロシリアが加齢に伴って徐々に退縮することが中年太り(加齢性肥満)の原因であることを発見した。遺伝子改変ラットを用いた様々な解析から、視床下部のMC4R局在ニューロシリアの長さが、個体の痩せやすさという「体質」を決めていることが明らかとなった。この発見は、肥満のみならず、糖尿病や高血圧などの併発疾患の発症機序の理解と予防・治療法の開発に貢献するものである。
演 題:時間生物学に立脚した加齢性疾患への治療アプローチ
講演者:京都大学大学院薬学研究科 創発医薬科学専攻 システムバイオロジー分野
土居 雅夫 先生
要 旨:体内時計のリズムを再活性化することによって疾患を治すことはできるのか? その可能性の突破口の一つとして、私共はここ数年、加齢によって減弱した眼局所の酵素活性リズムを再活性化する方法によって、これまで原因の不明だったドライアイ症を治療することができる可能性を追求している(Sasaki et al., Nat Aging 2022; Hamada et al., Occul Surf 2022; Nguyen Pham et al., iScience 2025)。老齢マウスを用いた研究ならびに私共が取り組んでいる生体リズムを基盤とした時間医薬科学の現状とヒト臨床応用への可能性を紹介し、皆様からご意見ご指導を賜りたい。
演 題:冬眠する脳、目覚める未来:Qニューロンが拓く低代謝誘導
講演者:筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)
櫻井 武 先生
要 旨:我々は視床下部AVPeに存在するQニューロンを興奮させることで、深部体温と酸素消費量が大きく低下する可逆的な低代謝状態(QIH)をマウスに誘導できることを明らかにした。QIHは組織障害や行動異常を伴わず、安全かつ繰り返し誘導可能である。現在、QIHが加齢に与える影響についても検討を進めている。本技術は冬眠に類似した人工低代謝状態の実現に寄与し、将来的には長期の有人宇宙探査などへの応用が期待される。
現地開催参加者の方は無料でネットワーキング(情報交換会)へご参加いただけます。
簡単な飲食物の用意をしておりますので、ご講演者の先生方や参加者の方々とのご歓談をお楽しみください。
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
マーケティング部
TEL:045-474-9336
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