Event
2024年11月15日(金)
講演会:13:00-16:50
情報交換会(懇親会):17:00-19:00 ※現地参加者のみ
講演会は現地及びLive配信を同時に実施いたします。
※オンデマンド配信はございません
TKP東京駅カンファレンスセンター ホール
JR東京駅八重洲中央口より徒歩1分
会場へのアクセス
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル8F
JAX in Japanウェビナー2024会場よりLive配信
※IDをお持ちでない方は、下記よりウェビナー会場への入場登録をお願いします。
(事前の聴講登録は必要ございません。)
※Live配信の実施後、オンデマンド配信はございません。
演 題:老化細胞を標的とした治療の開発
講演者:南野 徹 先生
順天堂大学 大学院医学研究科 循環器内科
要 旨:老化のメカニズムについては諸説あるが、そのひとつが「細胞老化仮説」である。加齢や過食などのメタボリックストレスによって、様々な組織に老化細胞が蓄積し、それらが分泌する炎症分子による組織障害や組織再生能力の低下によって、臓器老化・個体老化が進むというものである。実際我々はこれまでに、血管や心臓、内臓脂肪組織に老化細胞が蓄積することで、それぞれ動脈硬化や心不全、糖尿病の発症・進展に関与することを明らかにしてきた。さらに最近、老化細胞除去によって、病的老化形質が改善することが示されている。そこで今回は、老化細胞を標的とした抗老化治療の可能性について議論してみたいと思う。
演 題:高齢者慢性腎臓病の進展に関わる微小環境、腎三次リンパ組織の病態解明と治療法の開発
講演者:好川 貴久 先生
京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学
要 旨:慢性腎臓病は世界人口の約10%が罹患する重大な健康問題である。また、最重症型である末期腎不全に至ると、透析や腎移植が必要となり、患者の負担、そして社会的・医療経済的な負担となるが、根本的治療法が乏しく、治療開発は急務である。慢性腎臓病患者において特に高齢者の割合は多く今後も増加が予測されるが、その理由については不明点が多い。以前、我々は、高齢マウスの腎障害後や高齢者の腎臓に三次リンパ組織という異所性リンパ組織が形成され、炎症遷延、組織修復障害の一因となることを見出した。その後も、三次リンパ組織の形成メカニズム、腎障害メカニズム、治療法に関する研究を進めており、その研究成果について報告する。
演 題:エピジェネティック撹乱による脳機能障害誘導のメカニズムとその改善法
講演者:中島 欽一 先生
九州大学大学院 医学研究院 応用幹細胞医科学部門
要 旨:脳神経系は、主にニューロンやグリア細胞によって構成されているが、これらは共通の神経幹細胞から分化・産生される。そのため、胎生・発達期に、環境変化、遺伝的要因、薬剤投与などによってエピジェネティックな制御が撹乱され、正常な神経幹細胞分化やニューロンネットワークの形成が破綻すると、後に様々な脳機能障害が誘発される。そこで本講演では、胎生期のヒストン脱アセチル化阻害剤暴露やメチル化DNA結合因子の欠損によってどのような脳機能障害が誘導されるのか、またそれを改善するための方法について議論したい。
演 題:分子イメージングとがんモデルの選択及び最適化による抗体 DDS の開発
講演者:原 英二 先生
大阪大学 微生物病研究所 分子生物学分野
要 旨:不可逆的な細胞周期停止状態である細胞老化は重要な癌抑制機構として働いています。しかし、細胞老化を起こした細胞(老化細胞)は直ぐに死滅するわけではないため、加齢に伴い体内に蓄積して行き、炎症性物質等を分泌する SASP と呼ばれる現象を引き起こします。このため、現在、抗老化手段の一つとして体内に蓄積した老化細胞を除去する方法の開発が注目されています。一方、 SASPには恒常性を維持する役割もあるため、体内に蓄積した老化細胞をやみくもに除去するより、細胞老化を起こす原因を特定し、その発生を防ぐ方がより安全に加齢性疾患の発症を抑制できると考えられます。本セミナーでは主に細胞老化の原因についてお話しします。
閉会後、現地開催参加者の方は無料で情報交換会(懇親会)へご参加いただけます。
情報交換会では簡単な飲食物の用意をしておりますので、ご講演者の先生方や参加者の方々とのご歓談をお楽しみください。
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
マーケティング部
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