Event
2024年6月14日(金)
シンポジウム:13:00-16:50
情報交換会(懇親会):17:00-19:00 ※現地参加者のみ
シンポジウムは現地及びLive配信を同時に実施いたします。
TKP東京駅カンファレンスセンター ホール
JR東京駅八重洲中央口より徒歩1分
会場へのアクセス
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル10F/12F (事務所:11F)
現地参加をご希望の方は ask@jax.or.jp までご連絡ください。
JAX in Japanウェビナー2024会場よりLive配信
※IDをお持ちでない方は、下記よりウェビナー会場への入場登録をお願いします。
※Live配信の実施後、オンデマンド配信はございません。
演 題:ヒト化マウス “Humanized Mouse” と医科学研究
講演者:石川 文彦 先生
東京医科歯科大学 / 国立研究開発法人理化学研究所
要 旨:同じ病名で診断される患者においても、その病勢・予後は異なり、ヒト免疫機能の強弱や患者固有の病態を理解することが重要である。私たちは、Jackson 研究所 Dr. Shultz らとヒトの正常血液・免疫系を再構築し、白血病など患者病態を再現する「ヒト化マウス」を作製した。遺伝子異常と疾患病態の関係性、疾患根治を目指した標的の同定から治療開発など、ヒト化マウスを軸とした多分野連携に関する最新の知見をご紹介したい。
演 題:Advancing Immunotherapy: Harnessing PBMC Humanized Mouse Models for Efficacy and Safety Assessment of Novel Therapeutics
講演者:Jiwon Yang, Ph.D., MBA
Principal Scientist
Department of Innovation & Product Development, The Jackson Laboratory
要 旨:Immunotherapy is crucial in oncology, but challenges like individual responses and cytokine-related issues endure. JAX's novel PBMC humanized mouse platform, utilizing NSG variants, tackles these hurdles, assessing safety, efficacy, and inter-individual variability. This platform enables simultaneous toxicity and efficacy evaluation in the same mouse across various immunotherapies, from monoclonal antibodies to CAR-T cell therapies. We emphasize the pivotal role of PBMC humanized mouse models in advancing immunotherapy research and seamlessly transitioning to clinical practice.
演 題:CAR-T 細胞の前臨床評価におけるヒト化マウスの活用
講演者:籠谷 勇紀 先生
慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 がん免疫研究部門
要 旨:がん抗原を特異的に認識する抗腫瘍 T 細胞を体外で準備して患者に輸注する養子免疫療法の中でも、キメラ抗原受容体 (chimeric antigen receptor: CAR) 導入 T 細胞療法は造血器腫瘍を中心に実臨床への導入が進んでいるが、長期観察では再発例が多い。また治療効果に加えて、サイトカイン放出症候群のような重篤な副作用をどのように制御するかという観点も重要であり、これらを両立させるための技術開発が求められる。抗腫瘍 T 細胞の前臨床段階での評価において、ヒト化マウスを用いた in vivo モデルが有用である。本講演では我々の研究室で改良開発を進めている CAR-T 細胞の機能試験を例に、ヒト化マウスモデルの具体的な活用例を紹介する。
演 題:分子イメージングとがんモデルの選択及び最適化による抗体 DDS の開発
講演者:安永 正浩 先生
国立研究開発法人 国立がん研究センター 先端医療開発センター 新薬開発分野
要 旨:Naked 抗体に加えて、Antibody-drug conjugate (ADC) 、Radioimmunotherapy (RIT) や Bispecific antibody (BsAb) などの次世代抗体医薬の開発が盛んになっている。これらは、ユニークな薬物動態や作用機序を持つものが多い。また、宿主や腫瘍微小環境の違いも影響を与える。そこで、臨床に外挿できるがんモデルの選択・最適化のもとに、血中 PK/PD 以外にも、腫瘍組織中での抗体デリバリー / 薬剤浸透性 / 免疫細胞の浸潤・活性化などの組織 PK/PD の評価が重要と考える。これらを注視した我々の抗体 DDS の開発の取り組みについて、紹介したい。
演 題:造血幹細胞の生体外増幅とヒト化マウスの課題
講演者:山﨑 聡 先生
東京大学医科学研究所 細胞制御研究分野
要 旨:造血幹細胞を含む造血幹前駆細胞(HSPCs)を ex vivo で増幅、維持する培養技術は様々な血液疾患への治療技術として重要である。また、HSPC の長期培養系の確立は将来的に遺伝子治療分野に有用である。約1年前、我々はPVA を基とした化学ポリマーをアルブミンの代替えとして培養液に加えることでマウスの HSPC を大幅に増幅する技術を報告した。その技術開発の延長としてヒト HSPC の増幅方法においても注目されている。ごく最近、我々はサイトカインを用いない培養条件によって長期的にヒト HSPC を増幅 / 維持することを可能にした。本シンポジウムではヒト造血幹細胞や白血病幹前駆細胞研究のプラットフォームの提供とヒト化マウスの重要性と問題に関して議論したい。
閉会後、現地開催参加者の方は無料で情報交換会(懇親会)へご参加いただけます。
情報交換会では簡単な飲食物の用意をしておりますので、ご講演者の先生方や参加者の方々とのご歓談をお楽しみください。
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
マーケティング部
TEL:045-474-9336
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