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B6J Aged 研究会 第5回講演会|ご案内


B6J Aged 研究会は2018年に脳/神経科学研究分野における老齢研究ツールとして老齢マウスモデルを検討する場としてスタートし、現在では幅広い分野で老齢マウスを用いた研究を共有/議論いただく場となってまいりました。
今年は、現地開催と同時にWEBでのLive配信を実施するハイブリッド形式での開催となります。ご都合の良い方法でぜひご参加ください。

日時:

     2023年7月14日(金)

  講演会:13:00-16:50

  情報交換会(懇親会):17:10-19:10 ※現地開催のみ

 ※情報交換会では、ポスター発表の予定がございます。

開催形式:

講演会は現地及びWebのLive配信を同時に実施いたします。

  【現地開催】

 TKP東京駅カンファレンスセンター ホール   
    JR東京駅八重洲中央口より徒歩1分    会場へのアクセス
 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル10F/12F (事務所:11F)

    【現地講演会へのお申し込み】

お申し込み受け付けは終了しました。

現地参加をご希望の方は、下記よりお申し込みください。

現地参加登録はこちら

 

   【Web開催】

JAX in Japanウェビナー2023会場よりLive配信

※IDをお持ちの方は事前登録なくご視聴いただけます。IDをお持ちでない方は、下記よりウェビナー会場への入場登録をお願いします。

Web参加 ウェビナー会場はこちら

 

ご講演情報 / タイムテーブル:

 ※ご講演に関して、タイムテーブルなどの修正がございます場合には、本ページにて修正させていただきます。

開演  | 13時00分開始 |   
              
講演1 | 13時10分開始 |  講演:40分  (質疑応答含む)

演 題:老齢マウスにおける多指標/定量的運動解析の実践
演 者:遠藤 俊裕 先生
    フェノバンス合同会社

要 旨:多指標で定量的な運動解析は、老化や疾患による神経や筋の変化を精密に検出し、その機能低下の早期発見や、治療法の効果検証のために重要な手法です。しかし、マウスやラット等のモデル動物を対象とした解析には、従来、定量性が低く情報量の少ない試験が用いられてきました。本講演では、運動画像データの収集と解析の自動化による、動物の様々な運動場面(通常歩行、梯子上歩行、水中歩行、水泳等)から多様な運動指標(距離・速度・精度・周期・関節角度・角速度等)を効率的に収集・解析するための手法と、特に繊細な老齢マウスを対象とした研究への応用における注意点、ベストプラクティスについて、最新の情報を共有させていただきます。

講演2 | 13時50分開始 |  講演:40分  (質疑応答含む)

演 題:ストレスと老化による脳機能変容の生物学的基盤
演 者:古屋敷 智之 先生
    神戸大学大学院医学研究科薬理学分野

要 旨:厳しい環境によるストレスや加齢は心身の機能に大きく影響し、うつ病や認知症など脳疾患のリスクを高める。我々はマウスの社会ストレスモデルを用い、慢性ストレスがミクログリア活性化を伴う脳内炎症を惹起し、前頭前皮質の神経突起退縮やうつ関連行動を促すことを示してきた。また、脳の老化にも神経細胞の樹状突起退縮やミクログリア活性化を伴う脳内炎症の関与が示唆されている。しかし慢性ストレスや老化による脳内炎症を介した脳機能変容の実態は不明である。本講演では、マウスモデルを用いてストレスや老化による脳機能変容の生物学的基盤に迫る我々の取組みを紹介したい。

講演3 | 14時30分開始 |  講演:40分  (質疑応答含む)

演 題:B6J Agedマウスを用いた食品の記憶機能改善効果の検証
演 者:片倉 喜範 先生
    九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 システム生物工学講座 細胞制御工学分野

要 旨:我々はこれまで、in vitro細胞培養系を用いて食品の様々なアンチエイジング活性を探索し、その機能性と分子基盤の解明を目指し研究を行ってきた。これまでの様々な研究を通じて、腸脳相関活性化効果の認められた食品のin vivoにおける機能性をB6J Agedマウスを用いて明らかにすることを目的として研究を行った。マウスに当該食品を2ヶ月間投与し、その記憶機能改善効果を新奇物体認識テストにより行った結果、その食品の摂取により記憶機能が有意に改善している様子が観察された。本講演では、食品の機能性評価におけるB6J Agedマウスの有用性について紹介する。

休憩  | 15時10分開始 |  10分間  

講演4 | 15時20分開始 |  講演:40分  (質疑応答含む)

演 題:がん免疫療法に伴う有害事象発症機序の解析 マウスの知見から臨床へ
演 者:塚本 博丈 先生
    京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センター がん免疫治療臨床免疫学部門

要 旨:がん免疫療法が効果的、かつ安全な治療法として確立するには、治療により生じる免疫関連有害事象(irAE)のマネジメントが不可欠である。我々は、がん患者の7割以上が高齢であることに着目し、若齢ではなく担がん老齢マウスにPD-(L)1阻害療法を行うと、肺、肝臓、腎臓などの正常臓器において異所性の免疫細胞浸潤、および臓器傷害が誘導されることを見出した。我々はこのB6J老齢マウスを用いた系をirAE実験モデルとして活用し、ヒトでは困難なirAE発生機序のin vivo解析を進めている。得られた知見を手がかりに、がん患者検体を用いた前臨床研究へと発展させ、irAEマネジメント戦略の開発を目指している。

講演5 | 16時00分開始 |  講演:40分  (質疑応答含む)

演 題:老化細胞を標的として加齢病態を改善する
演 者:中西 真 先生
    東京大学医科学研究所 癌防御シグナル分野

要 旨:最近になり、老化細胞などの炎症誘発細胞が加齢に伴い臓器・組織に蓄積し、微小環境に悪影響を及ぼすことが、臓器の機能低下や疾患の発症基盤となることが分かってきた。重要なことに、加齢個体から老化細胞を除去すると加齢に伴う臓器・組織の機能低下や、様々な老年病が改善することが示された。本講演では、代謝的特性を利用した老化細胞除去や、自己の免疫を利用した老化細胞除去、さらには老化細胞の炎症形質を改善する技術に関する最近の知見を紹介し、老化細胞を標的としてヒトの加齢病態を改善できるかどうか議論したい。

閉会  | 16時50分

閉会後、現地開催参加者の方は無料で情報交換会(懇親会)へご参加いただけます。

懇親会では簡単な飲食物の用意とポスター発表を2演題を予定しています。

【ポスター発表】

演題1

演 題:自然老化マウスの長期飼育による環境統御と表現型解析について
演 者:小木曽 昇 先生
    国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター研究所
    研究推進基盤センター 実験動物管理室

演題2

演 題:新規飼養環境における老化動物の育成
演 者:野田 義博 先生
    地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 研究所

※情報交換会のポスター発表等の様子はWeb配信(オンデマンド配信含む)を行いませんので、ご注意ください。

<B6J Aged研究会 第5回講演会 ご案内フライヤー資料>

ご不明な点等ございましたら、以下までお問い合わせください。

ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
マーケティング部
TEL:045-474-9340 Email: ask@jax.or.jp


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